信用取引とはお金を借りて多くの株を買ったり、株を借りてその株を売ったりすることのできる取引です。信用取引は、上級者向けのイメージがありましたが、最近はインターネットでも簡単にできる為、多くの人が利用しています。仕組みやルールを覚えれば、現物取引よりも儲ける可能性が大きくなります。
短期間で大きく儲けたデイトレーダーなどは、信用取引を上手に利用して、資産を何十倍や何百倍に増やしています。
信用取引と現実取引の違い
名称 |
現物取引 |
信用取引 |
---|---|---|
口座に100万円ある場合 |
100万円まで取引が可能 |
303万円までの取引が可能 |
対象銘柄 |
上場している全企業 |
特定の銘柄のみ |
配当 |
もらえる |
もらえない |
株主優待 |
もらえる |
もらえない |
コスト |
売買手数料 |
売買手数料+金利 |
制限 |
無制限 |
6ヶ月 |
株式取引には、現物取引と信用取引があります。「現物取引」の場合は、購入費用も売却する株式もすべて自分が保有することになります。「信用取引」は、購入代金や売却する株式がなくても、証券会社から資金や株式を借りて売買を行うことが可能です。
取引代金の一部を担保として預ければ、証券会社が購入資金を貸してくれます。少ない自己資金で、大きな額の売買ができるわけです。
しかし、信用取引の場合には、売買できる銘柄が限定されたり、株主優待が受けれないなどの制約もあります。
購入代金や株式を借りるわけですから、そこには「担保」を差し入れる必要があります。
また、一定期間内に返済しなければいけません。
「資金」だけでなく「株式」も借りることができるわけですから、現物取引ではできない「持っていない株式」でも売ることができるわけです(これを「信用売り」とか「カラ売り」といいます)
証券会社から借金等をして手持ちのお金以上にたくさんの株式等を売買するわけですから、リターンも大きいですが、リスクも同様に大きくなるというわけです。
信用取引の口座開設方法
信用取引を始めるには、通常の現物取引の「証券総合口座」とは別に、「信用取引口座」を開設する必要があります。
昔は、資金力のある人や付き合いの深い人、いわゆるお得意さんしか利用できませんでした。近年は誰もが気軽に利用できるようになりました。ホームページや電話で簡単な審査がありますが、大半の人はパスできます。
①まずは、証券総合口座を開設する
②HP・コールセンターで信用取引口座開設の申込をする
各証券会社により、口座開設に一定の条件が設けられています
③審査を受ける
サイトで質問に答える方式、もしくは電話で審査を受けます
④書類に記入し、証券会社に発送
必要事項を記入し、証券会社に返送します。
申請書へのサインと収入印紙(4,000円分)が必要です。
信用取引は通常の約3倍の取引ができる
信用取引をする際に、委託保証金という言葉が出てきます。
委託保証金とは、建玉代金に対する保証金(担保)の割合のことです。つまり、委託保証金率33%という場合には、100万円の取引をする場合には、33%にあたる33万円の担保があれば、100万円分お取引ができるというものです。
投資金額に対して、約3倍の取引ができるわけです。取引の額が大きくなるわけですから、ハイリスク・ハイリターンになるわけです。
例えば、「この株は必ず上がる!」と思った株があるとします。そんなときに、この信用取引をうまく使えば、少ない資金で大きく儲けることができるわけです。
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